【 庄内の土地柄と気候 】
|
私のすむ庄内地方は、北に秋田県、南は新潟県に接する、
東北南部、山形県の庄内平野部、日本海沿岸地域の総称です。
山形県の形を左向きの横顔に例えるなら、額から鼻先の部分にあたります。
東北を縦断する奥羽山脈の西南に広がる庄内平野には、北に出羽富士の誉れ高い鳥海山、
東に、山伏修行で有名な出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)が峰を連ねています。
また、日本三大急流に数えられている最上川を始め、大小様々な川が庄内平野を潤しています。
豊富な水を活かした大々的な米作りは、庄内で一番の風物詩です。
庄内は日本海に面しているので、海洋性で温暖な気候です。
冬は大陸から押し寄せるシベリア気団の影響を受け、
平野部では地吹雪、山岳部では豪雪に悩まされます。
積もった雪が強風で浮かび上がる地吹雪は、庄内ならではの自然現象です。
地面を逆なでするように吹き付ける横なぐりの吹雪はとても恐ろしいですが、
鏡のようなアイスバンに積もった雪が地面を流れる姿には、まるで流水のような美しさがあります。
庄内は、四季の表情が大変豊かなところです。
桜は4月中旬から大型連休まで、梅雨は6月中旬から7月中ごろまで、
長い残暑を経て、紅葉は、早ければ10月中旬から11月いっぱい。
12月上旬ごろから雪が降り始め、3月の終わりに雪どけ。
4月上旬でも、時々思い出したように降雪のある年もあります。
夏は暑く、冬は厳しい寒さに包まれるところですが、
芽吹く春、実りの秋の喜びは、深く感じることが出来ると思います。
|
△ もくじへ戻る
|
|
【 庄内の歴史 】
|
様々な古代遺跡があることから、庄内、あるいは、みちのく、と呼ばれる以前から、
庄内平野にすむ人々の生活の営みは続いていたようです。
庄内を代表する稲作が始まったのは弥生時代だと言われていますが、
正式な形で歴史に残るようになったのは、
平城京が栄えていた頃、和銅5年(西暦712年)の「出羽国」設置以降です。
庄内の歴史は、鶴岡、酒田の歩みを基盤に現在に受け継がれている、といってもよいでしょう。
鶴岡市は、徳川四天王と言われた酒井忠次の孫・忠勝の入府後、
庄内藩14万石の城下町として250年の長い歴史を誇り、安定した藩政の時代を維持しました。
教育熱心な文化を築いてきた鶴岡には、当時の藩校が今でも美術館として残っています。
酒田市は、平泉から都落ちしてきた藤原氏の家臣が中心となって築かれたとされています。
江戸時代、河村端賢によって西廻航路が確立されると、繁栄期には「西の堺、東の酒田」と
並び称される商人の町として、日本の歴史にその名が記されています。
北前船の来航で、庄内に上方文化や江戸文化をもたらしました。
話は少しずれますが、主な取扱い商品で有名なものに、
宮崎駿監督作品「おもひでぽろぽろ」で脚光をあびた「紅花」があります。
当時は、染め物やお化粧の紅の材料として大変重宝されました。
内陸地方(最上・村上・置賜地方。月山東側の盆地)で栽培された紅花は、
山形県を縦断する最上川を下り、港町酒田で積み荷され、都のご婦人方を彩りました。
が、トゲ付きの花弁を摘み取る乙女たちは、それを生涯身にまとうことはありませんでした。
|
△ もくじへ戻る
|
|
【 庄内の史跡 】
|
様々な時代の様々な史跡。庄内に訪れた際はぜひ足をお運びください。
|

|
◎ 国宝五重塔(羽黒町) ◎
樹齢300〜600年の杉木立に囲まれた、
平将門建立との説がある東北地方最古の塔。
高さ29.4mで、羽黒山の石段を登る途中にあります。
この周辺の遠足の定番。(^_^)
|
◎ 十六羅漢岩(遊佐町) ◎
海禅寺第21代和尚寛海和尚が、海難事故による
諸霊の供養と航海安全を祈願して、地元や酒田の
石工に彫らせたもの。明治元年に完成。
軽く散策できるコースがあります。
オススメの見頃は夕日が沈む時間です。
|

|

|
◎ 山居倉庫(酒田市) ◎
明治26年酒田米穀取引所の付属倉庫として建設された倉庫で、
約25万俵(1万5千トン)収容可能。ドラマ「おしん」にも登場。
街中の最上川沿いにあります。白い壁に黒い瓦が美しい建物です。
|
◎ 藩校致道館(鶴岡市) ◎
第9代庄内藩主酒井田忠徳が創設した藩校。
(1805年)聖廟・講堂・表御門は国指定史跡。
近くに致道館博物館(旧西田川郡役所)があり、常時展示をしています。
|

|

|
◎ 鶴岡カトリック教会天主堂 (鶴岡市) ◎
赤い屋根、白亜の聖堂、中世ロマネスク式の建物。
黒曜石で作られたマリア像は国の重要文化財。
なぜか武家門の隣にあります。(^^;
|
◎ 大宝館(鶴岡市) ◎
大正天皇即位記念に落成された、オランダバロック式の白い洋館で、
館内は鶴岡出身有名人の資料館になっています。
鶴岡公園(旧鶴ヶ丘城跡)内にあります。
|

|
△ もくじへ戻る
|
|
【 庄内の祭り 】
|
■ やや祭り(余目町:1/15)■
安産と無病息災を祈る「千河原神社」の祭り。
素肌に腰蓑の少年・青年たちに冷水をぶっかける。
極寒の中、お百度参りをする。
■ 酒田祭り(酒田市:5/19〜21)■
通称山王さん、酒田の鎮霊守「日枝神社」の祭り。
酒田大火前は「酒田山王まつり」で江戸時代から。
大火後、赤・黒四頭の大獅子が練り歩く。
■ 天神祭り(鶴岡市:5/25)■
「鶴岡天満宮」の祭りで、名の通り、
菅原道真の落都を惜しんだ祭り。
当日は編笠・手ぬぐいで顔を隠し、派手な長襦袢を
身に付けた男女(化物)が酒を振舞いながら練り歩く。
■ 大山犬祭り(鶴岡市:6/5)■
「メッケ犬伝説」が由来の祭り。
大きなメッケ犬を神輿に乗せて練り歩く。
※「メッケ犬伝説」・・・昔スギノオ神社に
ムジナ(狸)が住み、若い女性を人身御供にしていたが、
丹波国のメッケ犬がムジナを退治した、という伝説。
■ 全国方言大会(三川町:11/23)■
近年村おこしのため?に始まった祭り。
毎回テーマを変え、全国各地から方言自慢が集まり、
それぞれのお国言葉で語り合う。
アットホームな手作りイベント。(^-^)
|
△ もくじへ戻る
|
|
【 庄内の習慣 】
|
江戸時代の西廻航路による上方(京都・大阪)との交易が進むにつれ、
庄内の言葉や習慣が感化されていったと聞いています。
|
◎ 東北他県との違い ◎
◇ おもちの形 ◇
東北圏の餅は四角い切り餅が主流ですが、 庄内では手ごねの丸餅。
◇ 言葉じりに「の」 ◇
京都・大阪方面から伝わった という説があります。 例)んだなやの〜 訳)そうなんですよね〜
◎ 県内での違い ◎
◇ 芋煮の味付け ◇
全国にその名を轟かす、 山形県秋の風物詩「芋煮会」。
お花見感覚で河原や海辺へ出かけ「里芋汁」を 作って食べる会のことです。
その味付けは、庄内は豚肉・味噌仕立て、 内陸は牛肉・醤油仕立てです。
米沢・山形牛の影響で内陸部が牛肉、 なのかは定かではありませんが、
醤油味は関東・東北の料理に多いですよね。
◇ 言葉じり ◇
山形県、とひとくくりにされてしまうと、 県民全員が「ズーズー弁」と称される
言葉じりに「ズ」や「ジュ」をつける話し方を しているような印象を受けます。
酒田市の一部では女性の方で「ジ」をつける方も いらっしゃいますが、
が!しかし!!! 庄内と内陸は、 言葉じりもイントネーションもまったく違うのです。
(ここは強く主張したいところです。)
庄内全域では、言葉じりに「の」をつけます。
また、内陸部ほど、言葉の抑揚が激しくありません。
聞き比べると一目(耳?)瞭然なのですが、 残念ながらHP上では明らかにできません。
苦しい説明ですが、とにかくまったく違うのです。(T_T)
|
|
△ もくじへ戻る
|
【 庄内のことば 】
|
◎「あいさつ」いろいろ ◎
・もっけだ(の)
・したば/せば
・ねー
・えんめよー
・んだ(の)
・〜んでがんす
|
→ 恐縮です、ありがとうございます
→ それでは、それじゃあね
→ ごめんください(玄関口などで)
→ 失礼します、さようなら(玄関口などで)
→ そうです、そうですね
→ 〜です(丁寧な士族言葉の名残り)
|
※ 言葉じりに「の」をつけると、やんわりとした意味合いになります。
そうですね、の「ね」に当たる言葉だと解釈するとわかりやすいです。
◎「動作・状態・表現」いろいろ ◎
・とーしー
・ねまる
・はやす
・うだる
・ぼっこす
・かこばす
・がおる
・せわしね
・つらつけね
・みじょけね
・よいでね
・さまじ
・やばち
・はっこい
|
→ しょっちゅう、頻繁に
→ 正座して座る
→ (野菜や果物などを)切る
→ (ものを)捨てる、処分する
→ (ものを)壊す、故障する
→ ひっかく、いじる、さわる
→ 体調が良くない、弱る
→ 落ち着きがない、騒ぐ様子
→ 厚顔だ
→ かわいそうだ
→ たいへんだ、容易でない
→ めずらしい、かわった、興味深い
→ (雨などで)ぬれて冷たい
→ (物体が)冷たい、冷えている
|
※方言は酒田方面、鶴岡方面で違います。
片方では使われないもの、微妙に意味の異なるものなど、
実に地域性に富んでいます。
◎「名前」いろいろ ◎
・だだちゃ
・かがちゃ
・あねちゃ
・庄内おばこ
・おぼこ
・てしょ
|
→ ご主人、お父さん
→ 奥さん、お母さん
→ 若奥さん、お嫁さん
→ 早乙女、庄内美人
→ 赤ちゃん
→ 小皿
|
|
△ もくじへ戻る
|
【 庄内の特産品・おいしいもの 】
|
<庄内米>
はえぬき、どまんなか、ササニシキ、 コシヒカリ、アキタコマチ 等など
藤島町に米の品質管理センターがあり、 新しい品種の開発などを行っています。

<庄内柿>
庄内地方一帯で栽培している種無し柿。 その実は比較的小粒で甘い。 主に北海道へ集荷されている模様。

<だだちゃ豆>
鶴岡市白山地区で栽培されている、 粒が大きくて甘い枝豆。 白山地区で栽培した種を 他地域で栽培しても同じ味にはならない。
だだちゃとは庄内弁で「お父さん」という意味。

<なんぜんじ>
12cmほどの半球形の豆腐。夏の食べ物。
見た目はざる豆腐に似ていますが、 そのまま袋につめて売られています。

<どんがら汁>
鱈(タラ)一尾分のぶつ切りが入った 味噌仕立ての豪快な鍋。
どんがら、とは魚の骨や内臓のことです。
冬の庄内の風物詩です。

<民田(みんでん)なす>
一口サイズの丸ナス。 お漬物(からし漬け)にするとおいしい。
お酒のつまみとして人気があり、 俳人松尾芭蕉も舌鼓を打ち、句を残しています。

<温海かぶ>
糖と塩で漬けると白から濃い紅色になるかぶのお漬物。
温海町一霞地区に四、五百年も前から伝わる 焼畑農法で作られてきました。

|
|
△ もくじへ戻る
|
【 庄内ゆかりの著名人 】
|
文芸に秀でた著名人が多いようです。
◎庄内を訪れた著名人
・松尾芭蕉 ・・・ 俳人。「おくのほそ道」にて、俳句を残す。
・正岡子規 ・・・ 俳人。松尾芭蕉の足取りを追い、庄内に立ち寄る。
・竹久夢二 ・・・ 画家。旅行で3度ほど酒田に立ち寄る。作品も残す。
◎庄内出身の著名人
土門拳・・・写真家。
岸洋子・・・シャンソン歌手。
吉野弘・・・詩人。
藤沢周平・・・直木賞作家。
※ 「男はつらいよ」等で知られる
山田洋二監督の「たそがれ清兵衛」は好評発売中です。
現在(04夏)は「隠し剣 鬼の爪」の撮影で、
羽黒町の松ヶ丘地区にロケ地として街を再現しています。
|
△ もくじへ戻る
|
【 庄内の市町村 】
|
庄内地方は、2市11町1村で成り立っていましたが、
平成17年7月1日より、
立川町・余目町が合併して「庄内町」へ、
平成17年10月1日より、
鶴岡市・藤島町・羽黒町・櫛引町・温海町・朝日村の
6市町村が合併して、新「鶴岡市」へ、
同10月1日より、
酒田市・平田町・八幡町・松山町の市町が合併して
新「酒田市」へ、名称が変わることになりました。
それぞれの町がそれぞれ独自の文化を築いてきましたが、
合併によってお互いが相乗効果を得られるような、
そんな未来が待っていたらいいな、と、
いち地元住民として願っている今日この頃です。
落ち着くまで数年かかるかなぁ、と思いますので、
イメージが固まるしばらくの間、旧市町村名で、
私の持っている市町村のイメージをご紹介します。
偏っていますので、あくまで参考、ということで。(^_^;)
(紹介順は、市町村、ほぼ北から南順です。)
◎ 市 ◎
酒田市
|
港町、商人の町。国際港であり、 ロシア船などが停泊する。
1976年の酒田大火はまだ記憶に新しい。
TVドラマ「おしん」の舞台でもある。
|
鶴岡市
|
城下町。鶴ヶ岡城跡は公園になっていて、 現在はお掘りが残っている。
江戸時代からの藩校、明治時代の洋館、 カソリック教会など、歴史の匂いがする町。
|
◎ 町 ◎
遊佐町
|
鳥海山の恵みで、水やお米が大変おいしい。 秋田県と国取合戦をしている。
|
八幡町
|
玉簾の滝、という非常に美しい滝がある。 高さ63mからの落水は一見の価値あり!
|
松山町
|
眺海の森というナイスビュースポットがある。 松山城跡の歴史を感じる町並みが美しい。
|
平田町
|
十二滝という滝があるが、実は6つらしい。 田植え、稲刈り体験などの企画が人気。
|
立川町
|
清川ダシと呼ばれる強風を利用して 風力発電を行っている。
|
余目町
|
電車路線では、内陸と庄内をつないでいる。 最上川沿いにカート場がある。
|
三川町
|
菜の花の里。全国方言大会が開催され、 毎年全国のお国ことば自慢さんが集う。
|
藤島町
|
鶴岡市と酒田市の中間に位置しているため、 新興住宅がどんどん建つホームタウン。
|
羽黒町
|
羽黒山山頂に神社があり、2446段、 約2キロの階段を登ってお参りする。
|
櫛引町
|
伝統芸能の黒川能が有名。(2月1日) 果樹園がたくさんあり、秋ににぎわう。
|
温海町
|
開湯千年の歴史を誇る温海温泉が有名。 温海かぶの栽培は四、五百年前から栽培。
|
◎ 村 ◎
朝日村
|
地形を活かしたアウトドアスポットが多い。 バンジージャンプは有名。月山ワインも。
|
|
※ 余談ですが、全市町村に温泉が湧いているのは、
全国でも山形県だけなのだそうです。
どこの町にも温泉施設があり、各所で成分が違います。
ハシゴしてみるのも楽しいでしょう。(^-^)
|
△ もくじへ戻る
|
【 庄内の日本記録 】
|
・最 上 川 ・・・ 日本三大急流のひとつ(他は )
・庄 内 砂 丘 ・・・ 日本三大砂丘のひとつ(他は )
・清 川 ダ シ ・・・ 日本三大悪風のひとつで、3.4日に一度の強風
・白鳥飛来数 ・・・ 最上川河口に毎年約5千羽の白鳥が飛来
・羽黒山の松例祭 ・・・ 日本最大級の火祭りで大松明を灯す
・藤島の丸木舟 ・・・ 1本の木をくりぬいた日本最大のえぐり船
・ナンバープレート ・・・ 「庄内」ナンバーば全国一登録台数が少ない
|
△ もくじへ戻る
|